グローバリズム
地球の歩き方というダイヤモンド社の旅行ガイドが世に出て2年目というかなりの昔、卒業旅行をしました。これで歳がバレますが。最初に就職した会社で5年ちょっと勤めて、自分のしたいことをしようと思って会社をやめ、すぐにヨーロッパをバックパック旅行しました。ちなみに、卒業旅行はアメリカで、これも一応バックパックでした。
音楽や映画とかでアメリカ大好きで、ヨーロッパも中世以降の伝統を大事にする種々の文化に触れることに憧れたので、それぞれ1か月と2か月に渡るひとり旅行は私にとっては譲れない冒険だったのです。ひとことで言えば、日本より海外好き、コスモポリタンでした。
時を経て、国際線がLCCを含めて、安価だったり、路線も複雑に張り巡らされ、定年退職でもしたあとは、また海外をいろいろ楽しめると思っていたような世界となり、それは言ってみればグローバリストのような人間にはいい状況と思えるはずだったのですが、日本にとってグローバル化というものはデメリットのほうが遥かに大きいものとここ数年で理解しました。
江戸時代の鎖国に代表されるグローバルとは反対の体制でうまくやってきた日本、これは日本人という独特の生き方や習慣や性質を持った国民で構成される国家としては当然のことでした。効率とか理性よりも万物に優しい感情や他人への思いやりの精神、強い忍耐力、共同体意識の強いことが重視されるわけですから。
しかし、この性質は、世界の視点で見た場合、特殊で、よいものと受け止められるものではないことが、日本人にとっては悲劇でした。やはりDNAというものは影響が大きいのですね。
こういう世界が現実なので、グローバル化は、日本にはまったく好ましい環境を作らないということが分かりました。ひとことで言えば、性善説にたった国民は性悪性にたった国民の中に入ると、攻撃され、騙され、むしりとられたりすることが多くなるのです。日本人は、優しく、穏やかで、モラリストだと評価されても、半面で、バカで、アホで、ノロマと蔑まれるのです。
平和を望めば平和になれないのが、高度に発達したグローバルな世界、国家の自主独立が尊重されない現在の世界です。では、日本はどうするか?、ですが。
幸いにして、反グローバリズムは、一方的なグローバリズムの進展に対して、反抗を強めてきているのが現在の混沌とした世界情勢です。反グローバリズムの精神を体現する政治家、評論家、ジャーナリスト、ニューメディアをウオッチし、勉強し、応援し、活動しましょう。
頑張れ、トランプ大統領、安倍総理、ジョンソン首相、馬渕大使、水島社長(チャンネル桜)、林千勝さん、上島さん、河添さん、虎ノ門ニュース、他の皆様。