東京オリンピック開催を考える

2月に入って、東京オリンピックの開会式の予定日まで半年とちょっと。武漢ウイルスの、世界でのパンデミック状況は日々変化していて落ち着くことはなく、開催の前提条件など定めることは現時点では不可能だろう。また、参加国それぞれの事情があるので、全会一致で開催する開催しないも決められるとは思えない。結局、IOCやJOCで決めて、各国がそれぞれ参加する参加しないの意思決定をするのだろうか。

米大統領選は、前例がほとんどない状況になって、米大統領選の仕組みや憲法解釈、全ステークホルダーの力関係・姿勢などまで詳細レベルまで調べないと全然予測がつかないシロモノとなったが、東京オリンピックの開催も同様だ。誰が決められるのか、日本の関係組織は、IOCや日本国政府や東京の他にもあるのか、それぞれどれだけの意思決定能力があるのか、私など全然調べていないのでわからない。恐らく、無責任で空虚な報道しかしていないマスメディアや、国益を考えないで勉強もしない議員や官僚も同様なのではないだろうか。

そんな状況で私が思うところは、開催してもしなくても、武漢ウイルスが完全に消えることはなく、状況のアップダウンが繰り返されるのなら、開催するべきなのでは?である。まずは、オリンピックを何年も前から、人によっては幼児のころから10何年も心に描いて努力してきたアスリートたちの思いを最優先したい。私自身はスポーツはずっと遊びや体力の維持の目的程度でしかしてこなかったので、アスリートたちを心から尊敬しているのだ。

開催するとして、どういう形でウイルスの悪影響を抑えながら開催するのか問題で、これがなかなか見えなかったところだが、2月5日(金)の虎ノ門ニュースに出演された竹田恒泰さんの意見がよくて留飲を下げるものだった。

エッセンスは、
  • 来年の北京の冬季オリンピックを中国共産党は絶対開催するだろうから、パンデミックを克服したという栄誉を日本は渡してはならない(いわゆる意地の観点)
  • 無観客にしてもチケット代の損失は1000憶にも満たない。今回のウイルス対策で莫大な費用を掛けてきたことを考えれば大した金額ではない。無観客開催でよい(または観客は国内日本人限定)
  • 外国からの選手たちも参加競技の直前に入国、終了後すぐに出国となる。全参加選手が2週間のスパンで滞在しないのなら選手同士の接触も抑えられ、また、出入国の人数は、パンデミック後の日本への出入国者の数の実績から見れば多いものではない

というもの。これに、開催時期はウイルスの動きが緩まる猛暑期間であることや、出入国外国人選手の出入国時の感染チェックを厳格化すれば、何とかなるのではないかと思える。

元総理で東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が2月3日、女性蔑視発言とかで、またマスメディアから総攻撃を受けている。マスメディアは、森さんを会長から引きずりおろして、オリンピックの開催をどうしたいと考えているのだろうか?おそらく開催や中止に関しては特に意見を持たないのだろう。森さんは、アスリートの思いを第一に考えて、開催への並々ならぬ情熱で事にあたっていると思う。それは、2019年のラグビーWカップを成功させた情熱と同じぐらいに。もし森さんが会長を辞めたり、委員会から抜けたりするようなことがあれば、東京オリンピックを開催する推進力は消えるだろう。

これまでの森さんにまつわる、様々なバッシングの根拠とされた発言と同じように、今回の発言が会長を辞任するようなものではないと私は思う。弁はたつけど、スキの多い森発言はマスメディアの恰好の標的だ。日本国民は、マスメディアに乗せられず、森さんのような愛国者を貶めることが日本の国益にならないことを早く知るべきだ。

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