政局と武漢ウィルス対策は仕切り直し
自民党の総裁選出の仕組みは、歴史的にさほど重視されていなかったのか、旧態依然として欠点が多く、それが理由で短い選挙期間中にも関わらず猛烈な支持の獲得を続けた高市早苗さんは一次投票で2位以内に入れず、決戦投票に進めなかった。一次投票では、議員票で、最後に二階派の票を取り込めた岸田さんには水をあけられたが、河野さんよりは30票近く差をつけて2位になったのに、党員・党友票では、浸透できなかったのだ。既成の仕組みの問題なのでこれは仕方ない。高市さんの推薦人のひとり、青山さんは、次回総裁選挙までにこの制度を修正すると青山繁晴チャンネルで言われていた。これに期待したい。(詳しくはこちらをご覧ください。)
岸田さんによる党人事と組閣が発表されているが、高市さんの起用方法を含めて、思ったよりも地味で、これで間もなく来る、衆議院議員選挙で投票者にアピールできるのか、と心配になるほどだ。ただ、現在時点で全貌はわからないので、地味は地味だが、実力は不明というだけにしておきたい。一番の関心は高市さんの処遇で、私個人的には、やはり官房長官に登用してほしかったのだが、党3役のひとつ、政調会長となった。以前も就いたことのある役職でどれだけ存在感をアピールできるのかと訝ったのだが、一説によれば安部さんからの要望ということで、政策通の高市さんの力を今回は発揮できるポジションなのかもしれない。いずれにしても、今回の総裁選で高市さんが日本の抱える課題とあるべき方向を明確に示して、岸田新総裁も同じ方向でご自分の意思を表明してくれているので、新内閣と党役員もブレずに一丸となって政策を進めてほしい。総選挙では、立民と共産党の共闘が少なからず脅威ではあるが、自民党と公明党が大きな痛手を負うようなことにはならないと思われる(ただし、与党の議員数が減っても公明党を切ってほしいことには変わりがない)。引き続き政局は重大な局面が続くので、あらぬ方向に行かないように、じっと目を凝らして見守ってゆくしかない。
一方で日本の社会に深刻な影響を与え続ける武漢ウィルスのパンデミックに関しては、10月になってようやく全都道府県で緊急事態宣言・蔓延防止法がない状態になった。東京都の新規の陽性者数(発症していない人が大半なので「感染者数」ではない)も数百人レベルとなっていて、一時期よりも激減している。陽性者数の増加は、緊急事態宣言とかによる活動の制限とは関係なく、3,4か月ごとのサイクルなので次の波も間違いなくあると言われているが、次からはゼロコロナの考えではない、以前の社会に限りなく近い形を実現できる政策をとってほしい。高市さんの最初の優先事項はパンデミック対策とのことなので、これまでの流れを断ち切って、斬新で、国民の最大多数の幸福を考慮した、希望の持てる政策を提示していただけると思っている。
そういえば総裁選の動向ばかりみて、高市政調会長ご本人の運営するサイトを全然チェックしていませんでした。一緒に勉強させていただきましょう。
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