ウクライナ危機の見方問題は超難問
ロシアが集結させていた軍隊がウクライナ領内に進攻し、戦闘状態になったとのことです。地上波ニュースとかはまったく見ていませんが、ネットでも動画が拡散されていて、情報としては玉石混交ながら間違いないことなのでしょう。ウクライナ大使だった馬淵睦夫さんの未来ネットやチャンネル桜からの配信の番組での予測では、ウクライナ進攻はロシアには何のメリットもないので戦闘には入らないとのことだったので、現状は意外な展開ですが、馬淵大使のお話にあったとおり、ウクライナでロシア人が多く住むドンバス地方でウクライナ人による攻撃を受け続けるロシア人を救出する必要があった、のだとするなら何らかのアクションが必要だったのは仕方ないことかもしれません。ただ、現在伝えられている状況からすると戦線はこの地域に限定されておらず首都キエフをはじめ全域に軍隊が展開されたり、軍事施設への砲撃があったりしていて、プーチン大統領の狙いが読み切れないというところです。馬淵大使やチャンネル桜の水島社長のスタンスは、ウクライナ人とロシア人のドンバス地方での内戦停止協定たるミンスク合意がウクライナにより履行されていないのでロシアとしてはその地域のロシア人を救済するための何らかの措置を取る必要があり、ロシアにはその権利があるというものです。クリミア半島もそうですが、土地の帰属というのは長い歴史においては絶対的なものはないので、現在帰属している国家が自国でないとはいえ、そこに自国民がいるとなると、その救出の試みを全面的には否定できないと考えます。一番穏当な考え方としては、平和的な手段でそれを実行するべきとは思うのですが、合意が守られないのでは強硬な手段を取る以外の手段はないのかもしれません。
戦闘範囲が恐らく馬淵大使とかが、最悪でも、と予想していたであろう範囲よりも広くなされていることに対してのプーチンさんの思惑は今のところ分からないというのが正直なところです。ドンバス地方のロシア人の安全を守るにはウクライナから完全に戦闘能力を奪い取ってしまうしかないということなのか。馬淵大使は、ウクライナ政府は現状、国家の統治能力を失っているということなので、内政干渉して国家立て直しの挙に出た?これは相当プーチン大統領の正義感を過大評価した憶測ではあります。
このウクライナ危機が起こってみて、私が少々驚くのは、進攻を受けているウクライナには何の瑕疵もなく100%の被害者と考えている保守の論客が圧倒的に多いことです。もともと、虎ノ門ニュースの解説者に代表される保守論客の中でもロシアを中共と同列に考えているような情け容赦ない批判的なコメントをする人たちがほとんどなので、馬淵大使や水島社長の対談で出てくるロシアの良い面を見ようとする視点や、プーチンさんへの好意的な評価を聴いている私にはずっと違和感を感じていたものです。虎ノ門ニュース解説者では唯一、井上和彦さんがロシア人は日本人と親和性が高いと以前よく話されていたのですが、最近はあまりこの面でのコメントは聞く機会がないので現在はどう思われているのでしょうか。現在のロシア人の考え方やプーチンさんの真意はどうであれ、ロシア人と日本人は親和性が高いは事実だと私は疑いなく思っているところです。
相変わらず私はオールドであろうがニューであろうが、メディア上で信頼できるジャーナリストや政治家、専門家を探して自分の判断の材料にしているという姿勢を取っているので、ここでも目からウロコの言葉を発する方を持ち上げたいと思います。本日YOUTUBEで見た松田政策研究所チャンネルの特番対談シリーズでウクライナ危機の解説をされていた山口敬之さんの話を聴いて、山口さんの分析は他では聞けないものだと改めて思いました。動画はこれ(緊急配信!『山口敬之さんに訊く。日本もこのままでは済まない!ウクライナ侵攻はなぜ起きた?プーチンの思惑とバイデン民主党の失政』)です。山口さんは、伊藤詩織への暴行事件のワナに巻き込まれた元TBSのワシントン支局長ということで有名で、双方が訴えている民事訴訟もまだ係争中の状況ですが、山口さんの真実をあぶり出すジャーナリストとしての力量を見ると、反日左翼が標的にするのも理解できると思ってしまいます。ちなみに上述の暴行事件そのものに関して言えば、刑事事件的には、山口さんは不起訴になっています。
山口さんの論点は上記の動画を見て・聴くべきと思うのですが、エッセンスを紹介すれば、プーチン大統領の動機は領土拡張などではなくて、ロシアの安全保障、自衛のためのウクライナのNATO加盟阻止とのことです。これはプーチンつぶしを図るディープステートへの反抗という意味で合点がゆく推察と思います。現状の欧米各国の混乱や事情を測って、自国の経済損失を受け入れてでも、実行の価値があるとの判断をしたということです。確かに、この動乱で原油価格があがれば、ロシアは、まだ経済的には潤うという面もあります。その他、細かい山口さん独自の鋭い分析は数多くあるのですが、もう一点だけ紹介します。今回使われているミサイルの多くはイスカンデルだそうです。これは、北朝鮮が繰り返し発射実験をしたミサイルのタイプで、ロシアはこの事態に備えて、北朝鮮にただで供給し、実験をさせていたのだろうとの推測です。これはホームラン級の発見ですね。それにしても上述のロシア自衛の動きとするとプーチン大統領は本当に孤独な戦いをしているものだと思います。トランプさんに通じるものがあります。
最後に、山口さんはこうも仰っています。世界で最も脆弱な独立国家は、日本とウクライナ。ウクライナ軍は現在、ロシア軍に対して結構善戦していると伝えられています。日本の自衛隊も自衛のための戦争では協力な力を発揮するでしょう。でも、もともとの戦闘遂行の基盤が総合的に整備されていない現状では善戦で終わってしまいます。自衛隊を絶望の戦いに散らせては絶対にいけないのです。
もうひとつ。山口さんも孤独な戦いをしています。支援のために、山口さんのメルマガ会員になって、さらなる情報武装をしましょう。ここを参照ください。
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