伊藤貫さんは参政党推し

ワシントンD.C.在住の国際政治アナリスト、伊藤貫さんが帰国していて、レギュラーで番組のあるチャンネル桜で水島社長と対談をしたのはもちろんですが、現在、参政党代表の松田学さんの松田政策研究所チャンネルにもゲスト出演して、昨日、動画が配信されています。両方とも視聴しましたが、チャンネル桜の方は、レギュラーの『真剣な雑談』の最新回の位置づけで、アメリカで今月８日に行われた（行われている）中間選挙を中心にお話している（「価値判断力を喪失しネオコンに追従する日本は来年にも亡国の危機に直面する！」）一方で、松田さんの特番『伊藤貫先生登場！戦後吉田茂から続く”親米保守”では日本は滅びる！』は、あまり中間選挙をフィーチャーした内容ではなく、特に戦後の日本とアメリカの関係の闇を赤裸々に暴くような内容になっています。松田さんは多分に参政党員を意識して伊藤貫さんの論説を披露させたかったような気もしました。

伊藤さんがユニークなのは、ワシントンD.C.に居ながら、グローバル勢力を代表するマスメディアの作り出すメインストリームの論調に与しないで、アメリカで独自の主張を展開する優秀な教授・学者・研究者たちの論文を隈なくチェックし、真実と思われることを読者や視聴者に伝えてくれるところです。往々にしてアメリカやイギリスとのパイプが強い政治家や評論家は、裏事情を暴露すると情報がもらえなくなるので、グローバル勢力の言うがままを伝えて、彼らの犬のような立場に陥る人が多いのですが、伊藤さんはまったくそういうところがありません。文献の検索能力、読み込み能力というのは、情報化社会においては非常に貴重な能力です。これは、馬淵大使や林千勝さんに共通しますね。

松田さんとの番組で、伊藤さんの口から馬淵大使の名前が数度出てきました。伊藤さんと馬淵さんや林さんの対談ってどこかで（チャンネル桜が最有力ですが）是非やってもらいたいものです。

それから、特筆すべきは、伊藤さんは参政党に期待なさっています。アメリカへの盲目的な追随をせず、真実を暴露する日本の勢力になりうるということです。参政党員は、これを見ると勇気づけられることでしょう。また、まだ党員になっていないでこれを見た人で参政党に注目してくれる人は必ず出ると思います。

伊藤貫さんが今回の帰国で撮られた動画は他にもあります。Lizzy New チャンネルの伊藤貫先生が語る　日本人が知らない３つの嘘！憲法　核の傘　日米同盟は２時間半近い長さの講演を収録した動画で、超豪華版です。ここでは、講演を聴いている中に、政治評論家の田村正信さんや元陸相補で軍事研究科の矢野義昭さんがいらっしゃいます。伊藤貫さんは矢野さんは伊藤さんが尊敬している数少ない中のおひとりと仰っています。それから、藤井聡教授のTOKYO MX チャンネルの番組【東京ホンマもん教室】でゲストに招かれた回の前編少なすぎ！「39兆円の経済対策」の欺瞞を暴く（11月12日 放送分）もあります。伊藤貫さんと藤井聡教授は、ともに西部邁さんと深い縁があり、その西部さんが発刊されたオピニオン誌『表現者』の後継誌である『表現者クライテリオン』に伊藤さんは最近多く寄稿されているのですね。

２時間超の講演録だけでも凄いのに、他の動画と同時期にこれだけ配信されるというのは滅多にない機会と思います。それとも、現在の奇怪な世界・日本情勢で多くの日本人がこの奇怪さに気づきつつあって、そのために真実を伝えてくれている伊藤貫さんに注目が多く集まっているのかもしれません。

実は私も講演をまだ全部聴いていなかったりするのと、ながらで聴いているところもあり、咀嚼して聴けていないところも多々あります。伊藤貫さんの話は何度も聴いて自分の知識とするべきものと思うので、この無料ながらプライスレスなお話を聴き倒すのがこれから楽しみであります。

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