致知の泉の構築真っ最中
良い本が手放せないように、月刊誌『致知』も手放せません。2015年4月から購読を開始しているのですでに8年分ストックされてきました。ここまで1年分をまとめて積み上げてきていたのですが、保管場所が厳しくなってきたので、ローディングタイプで両面読み取りのスキャナーを購入して、過去分の電子化(PDF化)を地道に進めているところです。いわゆる書籍の電子化の自炊という作業ですが、予想どおりなかなか時間がかかります。まずは、致知の解体。ホチキスを取り除いて各ページをバラにします。そして、2ぺージ(実際は4ページ)がくっついている真ん中からカッターで切断して、すべてのぺージを表裏2ページずつにしたうえで、スキャナーで表紙から順に両面モードで読み取り、致知はおよそ170ぺージほどあるので一冊につき85枚程度を読み取ることになります。すべて読み取ったら全170ページほどのPDFファイルになります。致知は月刊誌なので年12冊、8年だと100冊以上になります。今回は2019年までの分を電子化するつもりなので57冊分の作業になりそうです。致知が月刊誌でよかったと思います。週刊誌ならその7倍になっていました。
致知バックナンバーの電子化作業をしてみると多くの発見がありました。電子化してみると、特に縛って積んでおくしかないような大量の雑誌の内容閲覧をする場合と比べて、やりやすさが1万倍ぐらい違うこと(実際には積み上げておくだけでホコリもかぶるので一冊一冊を閲覧することは困難)、OCRをうまく使えば全内容を索引化できること、NASとかのフォルダーに置いておけば家族にも読ませたい記事の共有がしやすいこと、電子化の過程で存在を忘れていた記事をリマインドしてくれること、さらに、読んだ当時は知らなかった対談者や寄稿者の記事を改めて発見することがあって新たな興味を読める機会が増えること、などなど。記事の発見について例を言えば、敬愛する渡部昇一さんが、亡くなる以前にかなりの回数、登場されていたり、最近個人的に評価の高い石川真理子さん(参政党のいまいまの「学びの場」の先生です)の記事をいくつか見つけました。また、登場後に森友問題で渦中の人物になった籠池泰典氏が恐らく称賛される立場で対談者のひとりになっていたり。電子化が一旦完了のあかつきには、真っ先に読み直したい記事のいくつかとなっています。
上述のごとく、雑誌のPDF化は滅茶苦茶時間を食うし、私が使っているブラザー工業のMDS-940DWのような両面ながら一枚一枚の読み取りだと”ながら”で他の作業をしようにもあまり集中できません。致知のような週刊誌のような丸みのある真っすぐでない紙の場合はうまくローディングできるか分かりませんが、ブラザー工業だったらADS-1700Wのほうが1万円ほど高くて場所も取りますが数十枚を自動でローディングして読み取ってくれるのでPDF化を高速化させてくれるからお金と場所に余裕のある人にはお勧めかもしれません(ただ私は自動ローディングは損耗しやすい印象があるのであまり好きではない)。そんなわけで、本来は、溜まっている本の消化をしてお勉強するところの時間を、現在は、「自炊」作業に充てているという状況です。知的生産が滞るのは本望ではないものの、この致知の泉の構築というのは計り知れないメリットがあると思っていて、構築が完了したときを楽しみにしています。