はじめてのみたままつり
3連休の真ん中の日の7月16日、靖国神社のみたままつり最終日に行ってきました。靖国にはこの数年間、年に何回かは参拝するのですが、みたままつりに行ったのは初めてでした。考えてみると、2020年以降はパンデミックのせいで、あまり盛大にはやっていなかったのでしょう。その間は、参拝客は少なめ、通常は出る屋台の出店もなかったようです。今年は、かなり盛大に行われたようですが、屋台はなしでキッチンカーによる飲食店が出ました。屋台とキッチンカーの違いって何なのでしょう?屋台はなかったものの、参拝客は私が見たお祭りでは断トツで最大数でした。調べてみるとこのお祭りは20万人にものぼる参拝客が来るものとのことでした。普段は、英霊をご祭神とするため厳粛な雰囲気が漂う靖國神社でこんなに賑やかな夏祭りが行われていたとは。
提灯に灯が入ると言われる17時ごろに着くように行きました。九段下の駅から行くと一番最初にくぐる大鳥居から人が大勢いていつもと全然違う雰囲気でした。この日は厳粛さは全くなく、鳥居をくぐる際にお辞儀をする人もまばらな感じ。大鳥居からすぐに参道の両側に提灯が上から6段ぐらいで吊るされ、ずっと向こうまで続いているのが見えました。私のこの日の目当てである参政党の提灯を見つけられるのか自信がなくなる光景でした。そのまま歩くと、参道の真ん中にそびえる大村益次郎の銅像。この日はここに「納涼民踊の集い」という幕が掲示されていました。ここで盆踊りがある、または、あったのかと思いました。ここを過ぎたあたりの右側に人が大勢集まっていて、通常は食事ができるレストランがあるところまで恐らくキッチンカーが集まっていて、かき氷やビールやおつまみを行列を作りながら、食べ歩きしています。屋台が出る場合はやはりここに集まるのかなー。
第二鳥居に着きますが、このあたりには参道の左右だけでなく、鳥居と並ぶ形で左右にも提灯が広がります。ここまで参政党は見つからず。鳥居をくぐって、神門までさらに左右に並ぶ提灯を眺めますが、参政党が見つかる気がしません。そうして神門をお辞儀をしてくぐり、最後の中門鳥居をくぐると拝殿前の庭に着きました。とりあえず往路では参政党は見つかりませんでしたー。拝殿前の参拝客はさほど長い行列ではありませんでした。すぐに最後尾に並んだところで、左側に夜間中庭参拝の案内が目につきました。夜間には早い時間ながらもう受け付けていたのですね。受付を見ると、お金を払う参拝客に何かを渡しています?もしかして、鈴のお守り?1000円で鈴まもりがもらえるならお安いと思って、中庭参拝をすることに決めました。離れたところから見たときはさほど受付待ちの参拝者はいないように見えたのですが、やはりそこそこいました。でも、大した行列ではありません。10分も待たずに受付を済まして中に入れました。しかし、受付でお金を払って代りに貰えたのは鈴ではなく普通のお守り札。ちょっと残念でしたが、これも買えば500円ぐらいするので、やっぱりお安いですね。鈴まもりは先着5000名と書いてあったのでさすがに売り切れていたということでしょう。中庭参拝は普段は立ち入れない中庭(ちゅうていと呼びます)で本殿の目の前で参拝ができるのです。ある程度のグループを集めて、一斉に本殿の前に移動します。移動の前に若い神職の方のご挨拶というか案内がありました。なかなかイケメンで凛とした日本男児という感じの方でした。参拝自体はいつもどおり淡々とする感じでしたが、それでも何か、英霊が近い感じはしました。お参りがすむと中庭の写真を撮れます。出口の近くに「自由にお取りください」ということで団扇が置かれていてこれはいただけてありがたいと思えるような立派な団扇でした。
参拝が終わった後はいつもどおり遊就館のほうに向かって境内を散策しましたが、今回は遊就館のお店にも入らず、参道に戻ることにしました。帰り道、左右を眺めてリベンジの参政党探し。やっぱり見つからないまま大村益次郎の銅像まで戻りましたが、このあたりで神輿が練り歩いているのに遭遇しました。その神輿が拝殿の方に向かって行ってしまうと次の神輿がやってきました。何とこの神輿は、神社の近くにキャンパスのある大妻女子大の女学生による女神輿?赤いハッピを来た若々しいギャルたちによる御神輿は鮮やかな赤と元気な高い声のヨイショがとても目立って楽しませてくれます。女性が最高神である日本を象徴する気がしました。そして、「納涼民踊の集い」と幕が張ってあった大村益次郎の銅像の周りでは、ちょうど盆踊りが始まる時でした。18時開始だったのですね。益次郎さんの銅像を中心にして、その周りを回って踊るわけなので、結構、やぐらは大きい規模となります。自分が見た盆踊りのやぐらでこれだけ大きいのは実に久しぶりでした。そして、やぐらの周りを一般のお客も踊れるようになっていて、この輪がまた大きい。本格的な盆踊りがこうして行われるのは以前の日本では当たり前。平和そのものの光景だったのです。
盆踊りをもう少し眺めていたかったのが正直なところでしたが、私も忙しいので、切り上げて、大鳥居まで最後の参政党提灯探し。そうしたら、帰りの道で言えば、右手側に参政党提灯の一群を見つけることができました。沖縄、長崎、熊本の九州が結構多く、あとは関東の東京、埼玉、茨城あたりが10列6段の枠に収まる感じに配置されていました。私が写真を撮っている隣でもうひとり男の人もこの一角を撮影していました。恐らく参政党員なのでしょう。声はかけそびれました。
私は目的を果たして、大鳥居に向かいます。みたままつりは世界的に有名なのでしょうか、外国人客が非常に目につきました。もっとも、新宿西口の小田急前から西武新宿駅に向かう道など歩くと外国人が3分の1ぐらいいるように見えるので、ここもお祭りだからというわけではないかもしれません。ただし、私が見た感じでは、外国人も女性たちは浴衣を着ている人が多数目につきました。こういう光景を見るにつけ、日本に興味を持って、この円安で、物価安に便乗して日本を訪れてきている純粋な観光客が、郷に従って日本独自の浴衣を着てお祭りを見に来てくれるとういう姿は非常に健全だな、と感じました。日本政府のバカなインバウンド政策には反対しますが、自然に外国から人が訪れ、日本文化を素直に好きになってくれれば、日本がなくなることに自国で反対してグローバル勢力の野望を挫いていれる、なんていう流れを期待してしまいます。ナイーブといえばそれまでですが。しかし、そういう人間らしい優しさで世界が構成されることこそ、参政党が唱える世界の大調和なのです。
今回のみたままつりへの参加は、日本の伝統的な文化のひとつを知り、大多数の人間の素直な心を信じたくなるよい出来事でした。