議員 vs 官僚:どう悪政を正すか
日本崖っぷちで取り上げた、ウクライナへの巨額復興支援金の拠出、それから、完全な北朝鮮拉致被害者救出を絶望にさせる岸田とネオコン民主党の策略の他に、売国岸田政権をエンジンとする日本が関わる巨大な問題は山のようにあって、どう手をつけて被害を食い止めるか混乱するしかない状況です。正月に起きた能登半島大地震の被災者救済もそうですし、今後起きるだろうもっと日本の都市部に近く、もっと巨大な地震への備え・減災はずっと前からの課題。消費税とインボイス制度で疲弊し続ける日本経済を復活させるための経済対策(もちろんその二つの廃止が中心)、深田萌絵さんが警鐘を鳴らすTSMCの熊本工場による環境汚染、そもそも日の丸半導体復活に対する逆噴射政策をやめさせたいこと、それから、NTT法廃止の動き、当面のグローバリズムの日本攻撃たるパンデミック条約やレプリコンワクチンの日本での製造、等、何も見ないで挙げられるほどです。イスラエル・ガザ戦争からつながる日本への原油輸出停止の可能性、食糧危機と飢餓の可能性もまったく改善していません。普通なら気絶するほどの問題だらけですよね。
昨日の2月27日、原口代議士が共同代表になっている超党派国会議員によるWCH議連の第四回会合が開催され、早速、YOUTUBEでその模様が配信されていました(第4回WCH(仮称)超党派議員連盟総会勉強会 2024/02/27)。今は、ちょうど国会も開かれていて、本会議や各委員会など本当は見ておくべきコンテンツも山ほどありますが、国会の質疑も何とかいくつか見ました。さらに、私の地元の東京都杉並区でも、区議会が今月より開かれていて、今回も1日(半日)、本会議を傍聴して来ました。WCH議連の会合は主に議員が官公庁の役人たちに、国会は議員が内閣の大臣・副大臣それをサポートする官公庁の役人たちに、区議会は区議が区長や区職員たちに質問し答弁させるということで、対象者は異なりますがいずれも似たような形です。今回、それぞれ微妙に違う政治の会議の場を短い期間に集中して見たのですが、問題点はどれも同じように思いました。それは、行政のおかしな動きを正すことはこういう場ではできないということ。聞いてみると質問する側、つまり、議員さんたちは尤もなこと、核心をついた質問をしているのです。それなのに、答弁者は、予め用意された回答でしか答えない。都合の悪い質問ははぐらかす。質問する側は、同じ質問を何度もできないので、結局、今後の起動修正にプレッシャーを与えるぐらいしかできなくて質問を終える。そして、ここで与えたプレッシャーを本当にプレッシャーにするには、多数の国民がこういう会議の内容を監視して、おかしいと思うことを行政側に伝えることが必要です。結論を言えば、現状、このような監視が足りないので、間違った行政を変えるためには、正論を言うトップが強いリーダーシップを発揮して、トップダウンで方向性を変えるしか方法がありません。
しかるに、我が杉並区の区議会はトップが岸本聡子区長。この方は、悪人には見えませんが、独自のイデオロギーを持っていて、不思議な力が働いていきなり区政のトップになったのです。地方自治体の首長というのは、こういうことが起こりやすいですね。でも、区議会は、議員が所属する党にも縛られないようだし、また、無所属やひとり会派の区議さんも多いという比較的自由な風土の中で活発な質問や議論が交わされるので、トップによるリーダーシップというよりは暴走の監視が少しできている感じはします。一方の国会ですが、せっかく質問者がよい質問をしても、ここ数年の答弁ははぐらかしが酷くて、政治・行政の改善が本当に期待できません。大臣も専門領域を持たない人が多いので、答弁は官僚たちのつくる原稿を読むだけ。質問者から再質問や答弁の不備を指摘されても自力でどうにかできる能力がないのです。近代以降の複雑化した社会で正しい政治・行政を行っていくことの難しさは理解できますが、選良たちがしっかり力を発揮できるメソッド・環境が必要と思います。3つ目にあげたWCH議連の第4回の会合ですが、これは超党派の議員さんが官僚たちにヒアリングをする形式で進められます。全部見てみて、官僚たちの与えられた仕事を漫然と実行するだけの姿勢、仕事に対する志の低さがよく分かります。何が一番大事なことかを分かっていないで仕事をしている。一番大事なのは、国民を護ること、国民の人生を豊かにすること、国益を守ること以外にはないではないですか。彼らは根本的にこれが分かっていない。質問者側は、パンデミック条約(原口代議士の言に沿えばパンデミック合意)やIHRを止めさせたくて、技術的な手続きの不備等をついて質問している。官僚たちは、その姿勢がないから、聞かれたことに回答するだけのことをしている。この問題、なかなか方向を正しい向きに変えることが大変だろうと痛切に感じました。官僚たちも国益を護ることに関しては反対はしないはずですが、初心に帰るだけの余裕を持てないでいるような気がします。
原口代議士、神谷議員ほかの方々の努力には心から敬意を払いますが、政治・行政機構の構造的な問題がありますね。やはり、国民が総力で意志を示していかないとは腹黒かったり、バカで能力のない政治家、仕事量の多さにアップアップしていて振り返る余裕のない官僚たちの目を覚ますことができません。デモでも何でも参加してゆくことを個人的には考え始めてきました。
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