日本は皇室があるから日本なのです

先月の23日、皇位の安定継承に関する有識者会議なるものの初会合が開催された。元々、御世代わりの一連の儀式が終了した後に再開するとしていた皇族の減少対策を検討する会議として設定されたものだが、武漢ウィルス騒動で延び延びとなっていた。ところで、政府がちょくちょく設けるこの有識者会議とは、例外なく碌なものではない。大事な問題の指針を定めるための会議体と一般には理解されていると思うが、その構成メンバーとして相応しい人たちが選出されているとは思えない。印象として、

• メンバーはそのテーマに関する専門性が薄い（なかったりする）
• 専門外として選ばれるには他の実績が乏しい人がいる
• 恣意性が感じられる
• メンバーの本職を休んで会議テーマに没入して参加するような仕組みになっていない

という感じ。つまり、真剣に討論して、多くの視点を取り入れるという場ではないということだ。最初から結論が決まっていて、その方向に持って行くためのメンバーが選ばれているという意見もある。そして、今回のメンバーはこうらしい。

よく知らん人が上の3人、名前を知っているレベルの人が下の3人。元NHKの宮崎緑さんはアナウンサー現役時から見ていたので馴染みは強くて、だから上皇陛下のご退位に関する有識者会議にも入っていた時は、この人が何で？とさすがに思った。今回もメンバーになっていて、扱いやすい人なのだろうか。細谷さんはラジオのニュース解説によく出ていたりする人で、中江さんは産経新聞の持ち回りコラムなどに執筆していて、いつも毒にも薬にもならないことを書いている印象。どう見ても皇室の有識者とは思えない。
チャンネル桜の『桜無門関』という水島社長と馬淵大使の対話番組では、このメンバーから、女性宮家の創設が提言されることが明白になった、と意見が一致していた。よく知らん上の3人が政府の持って行きたい結論の推進者なのだろうか？

そもそも大前提として、皇位継承のルールは日本が2000年以上宇宙の法則のように踏襲してきた絶対的なものであって、見直すとか変える対象ではないということだ。

皇位継承の問題は、日本が2000年以上も継続する国家を保てた圧倒的な理由であるところの、万世一系の維持につきる。今上天皇陛下の父上からずっと歴代天皇の父上をたどっていけば、最後は神武天皇に行きつく。歴代の天皇陛下を父上として生まれた皇女たちが他の父系の男性と結婚して生まれたお子さんが天皇になったことはない。なぜなら、もし、このお子さんが天皇になると、そのお父さんは、神武天皇の系譜ではなくなってしまうから。神武天皇の系譜から外れてもいいのでは、という意見があるかもしれないが、この系譜から外れると、行きつくところでは、日本人のDNAがまったくない人（いわゆる外国人）が天皇になったりする。それは日本らしさの消滅につながり、日本と他国の垣根がなくなるということだ。これを良しと思う人は必ずいるだろうし、それは個人の考え方や気持ちの問題なので否定はしないが、多くの日本人には、日本らしさを守ることを選択してほしいと個人的には思っている。

女性宮家を創設して女系天皇の実現が進むことに潜む大きな問題は以下の２点だ。

・そもそも皇族の減少は、戦後のGHQ占領政策による、多数の宮家の廃止が原因で、大東亜戦争の敗戦の後遺症であること
・日本らしさを消滅させようと画策する勢力は、グローバリストたちであること。日本の垣根を外し、日本に浸食し、日本の資産を食い物にすることが目的だ

女系天皇実現の背後には確実に外国勢力がいて、ありとあらゆる形の工作が入ってくる。

この問題を具体的に考えるための恰好の例がある。眞子内親王殿下と小室圭氏の結婚問題だ。ふたりが結婚して、女性宮家に入ると、小室夫妻の間に生まれた子供が皇位継承者の中に入ってくる。つまり小室圭氏が天皇の父親になる可能性がある。その天皇の祖母はあの人だ。こういうことが受け入れられるのだろうか。一度たりとも、こういうことが起きたら、万世一系には永遠に戻れない。

万世一系の維持は、日本人が優秀だからこそ守ってきた超秀逸な慣習なのだ。

さて、水島社長と馬渕大使の推察どおりに有識者会議が提言を出し、その実現に世が向かっていったとしたら、国民はどうすべきだろうか。菅総理は国民の意見も尊重すると言ってはいるので、全力で意見を政府や宮内庁に伝えるしかないだろう。前々回に書いた新党くにもりも黙っていない。デモ参加でもなんでもしよう。

参考サイトとして、私が敬愛する大和撫子、葛城奈海さんが会長をされている皇統（父系男系）を守る国民連合のページを→皇統（父系男系）を守る国民連合の会

FACEBOOKなのが気になるけど。