これは日本国維持の肝です
チャンネル桜の闘論!倒論!討論!の最新回(第777回)、【討論】日本政府はなぜ子供と若者に冷たいのか?[桜R4/10/20]は、意識の高い国民なら、誰でも疑問に思い、答えを知りたいと思っている討論のテーマに対して、説得力のある視点が至る所で示されていて、必見の番組です。いつも通り3時間以上もある動画なので見始めるには覚悟がいるかもしれませんが、見始めると、時間はあっという間の内容です。
ご参考までにパネリストは、以下の各氏。
- 掛谷英紀(筑波大学システム情報系准教授)
- 澤田智弘(YouTubeチャンネル「アシタノワダイ」運営)
- 寝占理絵(NPO法人マザーリンク・ジャパン 代表理事)
- 浜崎洋介(文芸批評家)
- 松居和(音楽家・作家・元埼玉県教育委員長)
- 森永康平(経済アナリスト・株式会社マネネCEO)
個人的には、掛谷さん、浜崎さん、森永さんは、パネリストとして話を聴けるのはいつも楽しみという方々です。ただし、今回のテーマの専門家は、松居和さんで、きっかけは松居さんの本、『ママがいい! 母子分離に拍車をかける保育政策のゆくえ』での問題提起なので、松居さんのお話が中心で、他の論客たちがコメントを加えるような形です。
動画をフルに見るのを避けたい方のために、重要なポイントをサマリーしたいとは思っていますが、後日、それは追加するとして、最重要のポイントを2点要約して記載したいと思います。
- 国政がなぜ子供と若者に冷たいのか。それは、子供と若者は、投票権を持たないから。議員の任期中に票をいれてくれる高齢者に優しい政策を進めてゆくことになる。
- 少子化は、国民の政治への関心を薄めて行くし、国民でいたいという気持ちも薄めてゆく。それが国家の衰退につながる。子供を持つことで、子供のために国をよくしたいと思い、それが政治への関心を強くする。
2は森永康平さんが仰っていたのですが、まさしくその通り。以前、母の日の光景から思い出したある書籍という記事で、日本は子供をかわいがる国というエピソードを買いたのですが、日本はそれだからこそ、有史に入って以後2000年以上、ひとつの王朝を維持できたのです。今後、日本が今のまま存続するためには、近道ではないですが、若い男女が結婚して、多くのカップルが子供を持てる環境を構築することこそが肝の政策と思います。
1はどうなのでしょう。子供や若者の親は、子供たちに対する政策を不審に思って、反対の投票行動に出ると思わないのでしょうか?実際に親たちの視野が狭くて、子供たちの将来につながる事項を判断材料にしないのか、議員や党が単眼的なので、実はメリットがある点を見落としているのか、はたまた、上記の有権者の習性を知って確信犯的にそういう戦略を取っているのか。その心を知るには、この論が正しいと断じることはできませんが、直感的には、そうなのではないか、と思えます。
この動画、日頃は科学や理論をベースに論じることの多い先ほどの私のお気に入りお三方なのに、感情論で話をしたりするところがあるので、鑑賞されることを本当にお勧めします。