日本保守党旗揚げ
10月17日(火)百田直樹さんが主導して、新しい政党、日本保守党が結党の記者会見を行い、その後、街頭で多数のサポーターを前にして街頭演説を行い、旗揚げの狼煙をあげました。もう、党員が5万人を超えたということで、こんな人たちはどこにいたのだろうと不思議に思うような現象です。LGBT法案の成立過程に激怒した百田さんが、もう自民党には票は入れない、新党を立ち上げると宣言してから、よく短い間に一気に結党まで持っていけたものです。今や百田さんの腹心とも言える有本香さんの実務能力の助けも大きいでしょうし、百田人脈から得た支援は大きかったのでしょう。自民党が駄目、既成野党も駄目というなら、参政党の支援に回ってくれたらよかったとは思うのですが、百田さんたちの考えには、参政党とは決定的に違う部分もあるので、それは無理だったのでしょう。無理にくっつくのではなく、別々に行動しながら徐々に融和して、与党野党を覆う左翼思想に抗う勢力の集団として影響力を多きくするのが望ましい気はします。
百田さんが参政党と最も相いれない部分は、グローバリストたちの存在の認識と思います。私は、ウクライナ戦争での、百田さん、有本さん、虎ノ門ニュースの立ち位置を見てから、虎ノ門ニュースは一切見なくなったので、彼らの姿勢を十分知っているわけではないのですが、直近に見聞きした百田さんの姿勢は何も変わっていないようです。ウクライナ戦争は、西側が報道する情報を鵜呑みにして、ロシアの勢力拡大戦略だ、と断罪するだけ。ウクライナ戦争の背後にある歴史、大きな力を見ようとはしません。では、百田さんたちは、日本で起きた醜悪なLGBT法案成立の過程は、単に自民、公明の与党と同じ程度に推進しようとした野党たちが腐っているからだけと思っているのか、もっと遡って、2020年の米大統領選は、百田さんたちは、何の不正も起きていない立場に固執する上念司やケント・ギルバートと逆の立場で選挙不正がある、シドニー・パウエルさんたち頑張れというポジションを取っていたのに、この動きは結局、単に米・民主党が正義も公正さも全く持たない悪人たちで構成されているからとしか考えないのか、と思わざるを得ません。何か、もっと広く情報を得、想像力を働かせて現象を見る姿勢をわざと取らないようにしているようにしか見えない人たちです。そういう姿勢は、彼らが批判する国会議員たちの多くが取っていることで、同類に見えます。
この世は不可知なものなので、真相はまったく分かりませんが。
そんなことで、参政党とは異なるけど、自民党・公明党による現政権を存続させず、あくまで日本国民のためになる政治を行おうと高々と主張する政党ができました。一番期待することは、日本保守党によって、これまで政治に関心を持たず、選挙にも行かなかった、恐らくは、若者世代が投票をして、自民や公明に入っていた投票の塊が地盤沈下をして、結果として、やつらの議員が劇的に減ることです。それでいきなり、日本保守党や参政党が政権を取るまで行く、ということは考えずらいのですが、勢力図が大きく変わって、今の閉塞感をぶち壊してくれるエネルギーになる可能性を秘めています。
また、参政党は付け焼刃的に有名人を候補者に立てて代議士や地方行政組織の首長にさせるという手法を取ることはないと思いますが、日本保守党は、百田・有本人脈などで、知名度の高いそれなりの人物を立てて、腐った東京都や大阪府・大阪市、さらには沖縄県などの知事を入れ替えてくれることも考えられます。付け焼刃ということでどんな人物が替わってくれるかわかりませんが、現職以下ということは考えずらいので、これも期待です。
減税政策が炎上してさらに支持率が下がってゆく見込みの岸田政権の終了は見えて来ました。今後の日本政界の激震の流れに意識高い人たちがうまく乗って日本を変える瞬間を感じてみたいものです。