自民党総裁選そして総裁選後を襲うDS
自民党総裁選は、高市早苗さんの出馬宣言をきっかけに風雲急を告げたと思う。横浜市長選を負けて、ますます総選挙に危機感が高まったところに、高市さんが出馬ということで保守勢力がざわざわし、岸田さんが自分の存在感をアピールするために二階外しの挙に出て、これが菅さんの二階さんへの対応の変化を誘導した。二階さんの支持をこれで失った菅さんがこれにより立ち往生し、退任以外の方法がなくなり、これでたがが外れた形になって立候補者の制限が外され、河野さんや石破さんの立候補を可能にした。菅さんが出馬しなくなって、安部前総理も制約がなくなり、安部路線と基本的な考えが一致する高市さん支持に回り、一大勢力の清和会(細田派)の一定の支持も高市さんに行く可能性が高まった。
近年の日本の政権の中では最も意外性と改革的な意思があった第二次安部政権でも、だんだんと沈滞ムードに覆われて行く国政を見てきた私たち保守層にとって、今の動きは何かが起こりそうと期待を持ってしまう状況ではある。しかし、安部政権が次々と疑問手を打ち出して、最後は自壊をしてゆく様を見、その背後にあった大きな闇の存在を少しずつ理解してきた私たちには、ここは冷静になってこの動きを受け止めたほうがよいように思う。つまり、この動きは、小さな水槽の中で金魚がいろいろな思惑で動き回っているだけという可能性がある。そして、これらの金魚の中には自分たちだけの意思で動いているだけではない金魚もいて、それは何かというと、大きな海を隔てた遠いところにいるサメたちに脅されて動いている金魚たちだ。そのサメたちとは、おそらくディープステートや、中国共産党だ。高市さんのようなこれまでの議員という括りの中には収められないような独自性や能力のある人が総理大臣になれたとして、この大きな勢力に立ち向かえるのかと思ってしまうのは自然の反応だ。
常識的に比較すれば、ディープステートはトランプさんも強引に大統領の座から引きずり下ろしたように圧倒的な力があるので、完全に対抗することは、まず無理かもしれない。安部さんや菅さんと同じように妥協を重ね、優先順位をつけながら、日本の譲れないところを維持するのが現実的なところだろう。しかし、チャンネル桜や日本の尊厳と国益を護る会に代表される、日本の真の保守的な国民たちは、これは完全にじり貧なやりかたであって、最後には日本が失われることが見えてしまうので、絶対に受け入れがたいと思っている。チャンネル桜も青山さんたちも、本当に地道な這いつくばるような努力をしてきているものの、このやり方でどこまで持ちこたえられるか、反抗できるかは明確に展望は持てていないように見える。本当は神風のような奇跡にすがりたいと心のどこかでは感じているのではないか。そんな閉塞的な状況で、今回の高市さんの出馬を知り、奇跡の可能性をわずかでも感じている国民がとても多くいる、というのが今のネットで感じられることだ。 天照大御神の国、日本で、奇跡を起こすのが日本初の女性宰相というのはありえないことではない、と私は実際には冷静になれずにいるのだ。
チャンネル桜で林千勝さんが言うところの日本はディープステートの草刈り場であるから、高市さんが総理になっても好きにはやらせずに猛烈なチャチャを入れるだろう。実際にはそんな甘い言葉では表現できないレベルの工作だ。これに対して現代の天照大御神、高市早苗さんがどう総裁選を闘い勝つか。そして、どう総理としてDSの工作に対抗するか。期待を持って見守るとともに、全力で応援したい。