深田萌絵さん発信情報に注目

このブログでは触れたことがないが、深田萌絵さんという自称ITビジネスアナリストがいる。YOUTUBEでの発信を探せば簡単にアクセスできるが、この人の主張や情報はユニークなところが多くて、ちょっと興味を持ち、本を買って読んでみた。宝島社から出ている、『量子コンピュータの衝撃』という本で、昨年の5月に発刊された彼女の最新作だ。量子コンピュータというのは先の大統領選で張陽さんが触れていて、初めて存在を知ったのだが、将来に出てくるものすごいスペックのコンピュータらしく、これにも興味を持ったのがこの本を選んでみた理由のひとつだ。

量子コンピュータの概念はIT技術者ながらITに弱い私には難しかったが、量子コンピュータが中国共産党の世界制覇戦略の重要なキーテクノロジーということがわかり、この本は、近年の彼女の著作物の流れの中共の世界制覇戦略の警告本のひとつだということがわかった。AI、仮想通貨、5G、そして量子コンピュータと、中共にとっては、ITの利用が世界を制覇するすべての拠り所ということで、文系であるにも関わらず、IT技術の会社を経営したり、アナリストをする彼女にしか見えないものがあるということで、とても貴重な情報源だと認識できた。

本を読んでちょっと衝撃的だったのは、台湾の存在だ。台湾は、現在の蔡英文総統をはじめ親日国家であり、民主主義国家の一員ということが疑われていないし、いかに台湾を中共の侵略から守るかというのが最近の重要なテーマであるが、台湾を通じて、技術や部品が中共に流れていたりしていることで、ファーウエイ駆除ができないでいる原因になっているとのこと。台湾には外省人と呼ばれる中国本土とのつながりが深い勢力があることは知られていて、この勢力がそういう動きの実行部隊となっているのかも知れない。それから、世界の金融緩和政策によって、溢れたお金が中共に低金利で流れていて、中共の資金不足を解消している、という指摘もされている。中共は資金不足で自滅すると期待していた私にはこれも衝撃的だ。この辺を指摘しているのは彼女しかいない。

彼女が虎ノ門ニュースに少し出演したのを見たことがあるが、あまりオンナオンナしたところがなく、歯に衣きせぬ物言いで、面白いキャラクターだと思ったものだが、改めてネットで調べてみると過去の行状について批判的なコメントもあがっていたりしている。複雑な経歴を持っているので、いろいろ事情があったのかもしれないし、事実なのかもしれないが、それがどうであれ、彼女の情報ソースや分析力は間違いなく現実だと思う。今後の世界情勢判断に大いに活用させていただこうと思っている。

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