国政も都政も府政も亡国に向く

ウクライナ戦争、そして、橋下徹の市長時代に起きた大阪市咲州での上海電力による発電事業問題で、ジャーナリストの山口敬之さんが超ホットな存在になっている印象だ。YOUTUBEでの動画での紹介や、動画コメントを見ると、日本を代表するジャーナリストとか日本一のジャーナリストという形容が目立つようになってきた。特にウクライナ戦争で、これまで保守論客の代表と思われて来た、少なくない数の評論家やジャーナリストが外国メディアからの情報をまったく疑わずに(または疑わないふりをして)一方的なロシア悪玉論を展開して、自分の振舞いを振り返る姿勢も見せないでいることで、山口さんのジャーナリストとしての本物さ加減が際立って見えてきているように思う。

私の贔屓にしてきた虎ノ門ニュースは、ツイッターでの有本香さんや百田直樹さんの何度かのツイートを見てから、いきなり見る気にならなくなった。竹田恒泰さんがそれに続いて、ナザレンコアンドリーさんやグレンコアンドリーさんが頻繁にコメンテーターで登場する様子を見るにつけ、視聴者に戻る気も起きず、田北真樹子さんのスタンスが気になるものの産経系だから無理かなーと推察している。すぐそこにある2030年、国家危機となる?で書いたが、伊藤貫さんの、悪口を言うばかりの保守論客の指摘を聞いてから、確かに虎ノ門ニュースは日本を取り巻くクリティカルな情勢について勉強にはなるのだが、状況を改善する役には全然なっていないよなーという思いが強くなっていたところだった。

山口敬之さんは、ネット番組ではたまにゲストに呼ばれてコメントするような時に見ていた程度で、向こう側の勢力に嵌められてから仕事をもらうのも結構苦労されている様子に見え、気の毒に思っていたものだが、文化人放送局の『文化人放送局ウィークエンドLive』という番組にレギュラー出演されていて、特に高市さんの総裁選での戦いの期間、高市さんの総裁候補としての資格というか、可能性をひとりクールに分析しているのを聞いて、正直なところ、そういうコメントを不満に思いながらも冷静に考えると確かにねー、と思わされていて、それ以来、山口さんのオンリーワン的な能力に注目していた。その評価を決定的にしたのは、恐らく、松田政策研究所チャンネルに出演されて、ウクライナ戦争の真実を解説したときだったのだが、他の視聴者も同様だったのか、山口さんへの注目度がこの動画で一気に高まった気がする。『文化人放送局ウィークエンドLive』でもタイムリーにはこのトピックを取り上げていたのだが、視聴回数はそんなに行っていない。そして、その人気上昇と軌を一にして、山口さんは橋下徹の大阪市長時代の悪事を暴く取材を始めた。私は、ウクライナ戦争の解説を聞いて、山口さんに軸足を置くことに決めて、数あるメルマガから山口さんのメルマガを選び、購読を始めていたところだったのだが、そのおかげで橋下徹取材リポートを最初から読むことができた。メルマガは月1000円だが、ボリュームも質もおつりが来るレベルで山口さんを選んだのは絶対の正解と思える。山口さん出演番組は、その後、増えてきていて、文化人放送局では、『山口インテリジェンスアイ』という新番組ができ、チャンネル桜の闘論!討論!闘論!にも出演するようになった。山口さん露出が増えたので、ネット番組の追っかけだけでも良いかもしれないが、メルマガは本当にお勧めなので、サポートのつもりで購読することもお勧めします。

山口敬之 メルマガ

その山口さんが深堀り真っ最中の橋下徹スキームによる上海電力ステルス参入問題。大阪市議会でも取り上げられ、少なくともネットでは注目度が大きくなっている。オールドメディアで取り上げないわけに行くのだろうか。それから、小池百合子の次の暴走。新築戸建て住宅へのソーラーパネル設置義務化条例。問題が多すぎて実現するとは思えず、良く調べてはいないのだが、これからどういう手続きを踏んで、条例成立・不成立が決まるのだろうか?いずれにしても、国政の岸田、都政の小池、元とはいえ府政(市政)の橋下と、主権者たる国民・都民・府民・市民による歯止めが利かないところで政治が暴走するところを目の当たりにして、やっぱり民主主義は、パンドラの箱から逃れられない人間が行う以上、実現無理と思わざるを得ない。リーダーが陰で悪いことをしても国民・市民がそれを知ることは難しいし、選んだリーダーが駄目と分かったときに引きずり下ろすことが極めて困難な仕組みだと、任期が切れるのを待つしかない。

上海電力の問題は、

  • 国内事業者の利益の機会を海外に奪われていること
  • 上海電力の能力が低ければ電力供給が不安定になること
  • 悪意があれば不当に高い電力料金を大阪市民が払わされること
  • 上海電力によるスパイ行為がなされる可能性が大きいこと
  • 中国がいざとなれば上海電力に電力供給を停止させられて戦略に使われる可能性があること
  • 他の地域に事業展開されると被害が全国に及ぶこと

など国家全体で尋常でないレベルの不利益を被る大問題だ。小池の目論むソーラーパネル設置義務は、ソーラーパネルの一般的問題がそのまま問題になるし、恐らく、都民の負担が大きくなって、結果的に住宅建設が減り、大きな経済的損失となるだろう。

今度の参議院議員選挙は国政の行方を左右する大事な国政選挙だが、適切なリーダー選択のままならない選挙の仕組みの下、劇的な方向転換は難しいというのが正直なところだが、愚かしい政策による制度・生活環境の中、個人レベルで最大限に賢く生活をしてゆくことと同様、最大限の努力をして、少しでもよいリーダーを国政に送り込むよう頑張るしかないということか。

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